「Todo・Doing・Done」だけじゃない!成果が上がるカンバン設計アイデア10選

仕事を進めるうえで、タスクを「見える化」するカンバン方式はとても便利ですよね。
誰がどの作業をしているか、どこで止まっているかを一目で把握できる。だから多くのチームが「Todo・Doing・Done」という3列で運用しています。
けれど、こう感じたことはありませんか?
実は、カンバンがうまく回らないチームの多くは、この“3列構成の限界”にぶつかっています。
そこで今回は、成果が上がるカンバン設計の考え方と、現場で効果を上げた10の具体的アイデアを紹介します。
なぜ「Todo・Doing・Done」だけのカンバンでは成果が上がらないのか
カンバンは、見た目こそシンプルですが、設計次第で「流れるチーム」か「止まるチーム」かが決まります。
一見シンプルでも“詰まり”が起きやすい理由
「Doing」に10件もタスクが並んでいる――そんな光景、見覚えがありませんか?
この状態は一見忙しそうに見えて、実際は“誰も動かしていない”ことが多いです。
レビュー待ち・資料待ち・確認待ちといった停滞タスクが混ざり、どれが進行中なのか判別できない。結果、ボード上は賑やかでも、仕事の流れは止まってしまいます。
カンバンの目的は「見える化」ではなく「流れを作る」こと
多くのチームが「見える化できたからOK」と思いがちですが、本質はそこではありません。
本来の目的は、“タスクが止まらず流れ続ける仕組み”を作ること。
つまり、「どこで詰まっているか」を発見できるようにすることです。
たとえばレビューがボトルネックなら「レビュー待ち」列を独立させるだけで、全体の流れが一気にスムーズになります。
成果を出すチームほど“カスタマイズ設計”をしている
成果を上げているチームは、みな例外なく自分たちの業務に合わせてカンバンをチューニングしています。
「承認待ち」「修正中」「外部依頼中」など、状況に合わせて列を増やす。
その工夫こそが、停滞を減らし、チーム全体のスピードを上げる秘訣です。
成果を出すカンバン設計の3つの基本原則
カンバンをただ増やすだけでは逆効果です。大切なのは、“整理された流れ”を作ること。
チームの業務フローを「動詞」で表現する
「作業中」「修正中」「承認待ち」など、行動を表す動詞で列名を付けると、タスクの状態が一目でわかります。
たとえば「資料作成」「レビュー中」「修正中」「完了」のように、実際の動きを反映させることで、自然と流れが生まれます。
1ステージ=1アクションに絞る
1つの列に複数の意味を持たせると、タスクが迷子になります。
「修正+承認」などを一緒にせず、「修正中」「承認中」に分けることで、タスクが確実に前へ進む設計になります。
列数は増やしすぎず、“見るだけで動ける”設計に
列を増やしすぎると混乱が生まれます。
目安として、全体で5〜7列程度が最も運用しやすい範囲です。
重要なのは、誰が見ても「次に何をすればいいか」が一目でわかる状態を保つことです。
成果が上がる!カンバン設計アイデア10選
ここからは、実際に現場で成果を出したカンバン設計の工夫を紹介します。
【アイデア①】「レビュー待ち」列で停滞を可視化
レビューはタスクが止まりやすいポイントです。専用列を設けるだけで、担当者がすぐに確認に入れるようになります。
【アイデア②】「依頼中」列を設けて他部署タスクを整理
他部署や外注先に依頼したタスクを独立させることで、対応中なのか放置なのかを即座に判断できます。
【アイデア③】「優先度高」列で緊急対応を明確化
優先タスクを視覚的に分けておくと、チームの集中が途切れません。短期案件が多いスタートアップでは特に有効です。
【アイデア④】「資料作成中」「承認待ち」で進行を細分化
承認やレビューを含むタスクは、細分化することで責任範囲が明確になり、放置リスクを減らせます。
【アイデア⑤】「次にやる」列で計画と実行を切り分ける
Todoリストが膨れ上がって困っていませんか?「次にやる」を独立させると、チームの集中が保てます。
【アイデア⑥】「完了(確認済み)」を分けて品質担保
「完了=確認済み」とは限りません。品質を担保するために、確認専用列を設けましょう。
【アイデア⑦】「ブロック中」列で停滞原因を明示する
外部依頼や承認待ちなど、止まっている理由を明確にできる列を作ると、次のアクションが見つけやすくなります。
【アイデア⑧】「振り返り」列でチームの学びを残す
完了したタスクの気づきを一時的に保管するスペースです。週次で振り返れば改善が自然と積み重なります。
【アイデア⑨】「担当外タスク」列で巻き込みを見える化
他部署が関わるタスクを明確に分けておくと、情報伝達漏れを防げます。
【アイデア⑩】「削除予定」列で未整理タスクを一時退避
削除か保留か迷うタスクを一時退避する列を作り、定期的に確認すれば、ボードの鮮度を維持できます。
チームタイプ別おすすめカンバン設計例
開発チーム:進行工程を細分化してWIP制限を活用
「設計→実装→レビュー→QA→完了」とステップを明確化。WIP(仕掛かり制限)を設定すると品質が安定します。
デザインチーム:レビュー中心の流れに最適化
「作成→レビュー→修正→クライアント確認→納品」など、確認段階を多めに取ることで手戻りを減らせます。
営業・バックオフィス:依頼と承認を軸に構成
「依頼受付→対応中→承認待ち→完了」など、流れが見えるだけで社内調整がスムーズになります。
スタートアップ:プロジェクト別カンバンでスピード重視
複数案件を同時に進める場合は、ボードを分けずに1枚で管理すると全体のスピードが上がります。
カンバンが機能しない理由と改善ポイント
「誰のためのボードか」が曖昧になっている
経営層の報告用なのか、現場の進捗管理用なのかを明確にしましょう。目的がずれると混乱が生まれます。
列が多すぎて更新が追いつかない
細かくしすぎると運用が面倒になります。使われていない列は思い切って削除し、3〜6列で安定させましょう。
タスクの粒度がバラバラで流れが止まる
「1タスク=1日以内で終わる」くらいの大きさを意識すると、進捗がスムーズになります。
対策:シンプル化より“流れる構造”を意識する
重要なのは、見た目の整理ではなく“流れ続ける設計”。
カードが自然に右へ動く構造を保てているかを定期的に点検しましょう。
成果が上がるカンバンを運用するための3つの習慣
毎朝3分の「更新タイム」で全員の認識を揃える
短い時間でボードを動かすだけでも、認識ズレが減ります。
停滞タスクを“ブロック列”でチェックする
止まっているカードをチーム全員で見直し、ボトルネックを共有します。
完了タスクの振り返りで改善を仕組み化する
週に一度でも「なぜ止まったか」を話すだけで、次の改善点が見つかります。
まとめ:「Todo・Doing・Done」から一歩先へ
カンバンの目的は、タスクを並べることではなく“流れを作ること”です。
「Todo・Doing・Done」で止まってしまうなら、列をひと工夫するだけでチームは大きく変わります。
完璧を目指す必要はありません。
まずは「レビュー待ち」や「承認中」を足してみる――それだけでも停滞が見えるようになります。
重要なのは、動きが止まらない設計にすること。
そしてその流れを支えるツールとして、軽くて直感的に使える仕組みを選ぶことです。
小さな改善を続けるだけで、カンバンは“止まる仕組み”から“動く仕組み”へと変わります。ていたチームも、
流れるカンバンを設計すれば、自然と成果がついてきます。
小さな改善を続けていけば、チームは確実に変わります。



